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闇の奥

芥川賞、田中慎弥著「共喰い」。読んでからしばらく読書してなかったんですが、
ジョゼフコンラッドの「闇の奥」黒原敏行訳を読み終えた処です。
これは余りにも有名な話ですが、本題は映画「地獄の黙示録」の原題となったものです。
村上春樹の1Q84にも影響を及ぼしている一場面があります。
この作品は生々しいくらいの生があり、人間の闇があり、狂気があります。闇の奥から発する欺瞞の流れ。圧倒的な原始の力。大いなる矛盾が共存する二重性。
ヒューマニズムとは何なのか、考えさせられます。
他者を自分のヒエラルキーに隷属させる帝国主義の枠組み、これは一個人に潜む帝国主義でもあります。
すべてを娯楽にして楽しむ人間の業を根底から罪に問うています。「闇の奥」はただの植民地支配での物語ではないと思っています。
集英社の高木も褒めていましたが夕陽に照らされたアフリカの美女のシーンは印象に残ります。
またコンラッドの持つ作家特有の文学の厭味のないところもいいと思います。
一世紀以上経った今でも政治性、倫理性、芸術性において評価が両極端に分かれる一冊です。
善くも悪くも残る一冊です。

大森健司


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