2012年11月句会報

句会報の一部を紹介致します。


白 日 に 昏 き こ ゑ あ る 海 鼠 か な  大森健司

花 茗 荷 い ち ど は 捨 て し 妻 の 座 よ  夏目華絵子

鰤 起 し 四 角 の 部 屋 に 丸 く 棲 む  西川輝美

縄 跳 び の 彼 の 世 こ の 世 と 跳 び に け り  梶田紘子

十 二 月 八 日 パ ス タ の か ら ま り ぬ  菅城昌三

名 月 を 見 事 と ら へ し ひ し ゃ く か な  野村幸男

鱗 雲 今 日 の 私 を 放 り 投 ぐ  西尾ゆう子

土 作 り 大 地 の 香 る 秋 深 し  前田壽登

比 叡 よ り 傘 に か く れ て 冬 来 る  速水房男

杜 鵑 草(ホトトギス) 咲 き て ひ と 夜 の 月 見 か な  野村美穂子

冬 の 水 光 ま と ゐ て 今 を 過 ぐ  秋山しづ子

風 花 や お の れ と い ふ も か す か な り  中原恵美

名 を 呼 び て な を 遠 く な る 雨 月 か な  森千花

晩 秋 の 海 辺 の 墓 地 も 暮 れ に け り  高木憂


句会にでると様々な季語に出逢います。
今月だと海鼠、鰤起し、花茗荷、冬帝、狸罠、風呂吹、水洟、杜鵑草などなど。
これもかなりの互いの勉強となります。
句の善し悪しは季語によって大きく異なります。
西川輝美の、
鰤起し四角の部屋に丸く棲む
は鰤起しが効いている。
鰤起しとは、十二月、一月になると北陸地方は鰤漁の最盛期となりこの頃に鳴る雷のことである。

大森健司


スポンサーサイト

逆境を彩る

芸術とは苦労や逆境をいかにプラスに彩るかという作業。
しかし、そこに愛情、優しさがなければ何者にもならない。
優しさは強さである。

大森健司




平和に死す

快楽は欲望の解放だが、
享楽は緊張感の中から引き起こされるものである。
自分は享楽の方が快楽より数倍も上回ると身体で感じている。

ときどき、夜中にこの静かさが私にのしかかってくる。
平和ってなんて恐ろしいんだろう。


フェデリコ・フェリーニの『甘い生活』の中のスタイナーは幸福なパパであり、
いつもサロンに友人を集めて雑談している。

だが、スタイナーはピストル二発で子供を殺し、その後自殺する。
その理由はだれにもわからないというが、その理由が「平和」であることは明らかなのである。

大森健司


プロフィール

kenjiomori

Author:kenjiomori
俳句結社「森」主宰、大森健司のブログ★受賞多数。
お気軽に覗いて下さい。
お問い合わせは「森」ホームページ にて。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR